砂まんじゅうを盛りあげて、石仏像を祀った大変珍しい墓。古い時代の名残りをとどめた名もない庶民の墓である。
支配階級以外は墓の建立が禁じられていた時代の、庶民を代表する墓の一つと考えられる。
当時は観音石仏などの台石のところにそれぞれ名を刻み祀っていたが、この石仏像には名もなく、性別もない。
この地方では、その昔、女子は遊女に売られ、帰ってくるのは死んだときという女性が多かったと聞く。そんなことが偲ばれる墓である。
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