
明治維新を舞台に、歴史に名をとどめた人は数多い。
西郷隆盛、坂本竜馬、大久保利通らと結んで倒幕を画策し、幕府側の大政奉還運動を失敗させ、
王政復古のクーデターを成功させた陰の陰謀家ナンバーワンは、この岩倉具視であった。
小説や講談、映画など、維新の志士を描く物語には、必ずといっていいほど彼が登場する。
彼をめぐる謎のひとつ、考明天皇暗殺をめぐる黒い噂は消えようとしなかったが、
ようやく歴史のベールを剥がされ、証拠が学会で発表されてきた。
墓は京都の洛北の果て、岩倉にある。実相院の近くで、蟄居時代に使用していた邸宅の庭にある。
そしてまた東京南品川の浅間台と、二つの墓を持っている。前者は遺髪のみ、後者は遺体を埋葬されたとされている。
しかもどちらの墓も入口は頑丈な錠前と戸で閉ざされていて、いかにも秘密がありそうな雰囲気である。
戒名 |
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玉垣 |
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職業 |
幕末・維新期の公卿・政治家 |
境石 |
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没年齢 |
59歳 |
竿石 |
140cm |
所在地 |
京都市左京区・霊源寺 |
石質 |
黒色系 |
墓の方位 |
東 |
墓のスタイル |
奇型(墓誌と併用) |
正面入り口の方位 |
東 |
台座 |
1段・高さ37cm |
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1987年現在の資料に基づいております。