
人間は裸で生まれて裸で死ぬ。けれど現世において幸不幸を味わうが、秀吉ぐらい現世において金力、権力を得て人生を飾った人物はいない。
庶民はいつも秀吉にあやかりたいと願っている。今様秀吉は田中角栄元首相だろう。
草履取りから天下人になった秀吉。日本の歴史上で秀吉くらい庶民に人気があるのは、その立身出世パターンだ。
水呑み百姓弥右衛門の子として生まれ、幼名を日吉丸と呼ばれていた。
父に早く死なれ、継父が入ってきたのを機に、家を飛びだし、放浪生活へと人生のスタートをきった。
その放浪生活が秀吉の人性のコースを変えるとは、どこに幸福の女神がいるのかわからないものだ。
三河の失作橋の上で、野武士蜂須賀小六に出会わなかったら、秀吉は存在しなかったろう。
主君を変えて信長に拾われてからの秀吉は、小説、映画やテレビでご存じのこと、とにかく空前絶後の出世をした。
ここに庶民の夢が託されているし、秀吉の魅力の秘密というべきだ。秀吉は、なんでも<日本一>が好きだった。
この性格を反映したのか、墓も日本一大きい五輪塔で建立されている。
戒名 |
國泰祐松院殿霊山俊龍大居士 |
玉垣 |
上段108cm・下段146cm |
職業 |
豊臣政権の主権者、関白 |
境石 |
初50cm・2段126cm |
没年齢 |
63歳 |
竿石 |
- |
所在地 |
京都市東山区・豊国廟 |
石質 |
花崗岩(白色系) |
墓の方位 |
西 |
墓のスタイル |
五輪塔 |
正面入り口の方位 |
西 |
台座 |
2段・高さ300cm |
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1987年現在の資料に基づいております。