
1899年(明治32年)8月5日、香川県小豆郡坂手村に醤油樽職人の岩井藤吉の五女として生まれる。
夫は詩人の壺井繁治。
蔵元が倒産したことで経済状態が悪くなり苦労を重ねるが、坂手小学校、内海高等小学校を卒業。
その後、郵便局、役場に勤め、1925年に上京して26歳でプロレタリア作家・壺井繁治と結婚する。
1938年、処女作である『大根の葉』を発表後、数多くの作品を執筆。芸術選奨文部大臣賞を始め、新潮文芸賞・児童文学賞などを受賞。

1952年に発表された『二十四の瞳』は、1928年から1946年までの瀬戸内海の海村(原作では舞台が小豆島だとは、特定されていない)を舞台に、赴任したばかりの若い女性教師と、その年に小学校に入学した12人の児童のふれあいを軸に、日本の昭和戦前期の歴史の動向とを含めた作品である。
1954年に木下惠介監督・高峰秀子主演で映画化され、小豆島の名を全国に知らしめた。
映画・テレビをあわせて9回(アニメを含む)映像化された作品である。
1967年に内海町名誉町民の称号を与えられた後に同年死去。享年67歳。
1979年、壺井の文学を顕彰し、香川県内の児童を対象とする壺井栄賞が創設された。
|
墓地所在地は、変更になっている場合があります。
トップページへ戻る |