1923年（大正12年）8月7日 - 1996年（平成8年）2月12日）大阪府大阪市生まれの小説家。
本名、福田 定一。
歴史を俯瞰して見る「司馬史観」と呼ばれる独自の視点をもっていた。この思想は死後も多くの対立と論議を生んだ。司馬の歴史観を考える上で無視できない問題は、合理主義への信頼である。司馬の考え方は狂信的なもの、非論理的なもの、非合理なもの、神秘主義、いたずらに形而上学的なもの、前近代的な発想、神がかり主義、左右双方の極端な思想、理論にあわせて現実を解釈して切り取ろうとするなどの帝国陸軍的な発想の対極に位置するものであり、司馬はこれらを否定的に書くか、エッセイなどで否定している。
産経新聞社在職中、『梟の城』で第42回直木賞を受賞。
代表作に『国盗り物語』『竜馬がゆく』『坂の上の雲』などがあり、戦国・幕末・明治を扱った作品が多い。
『坂の上の雲』は2009年から3年に渡りNHKでドラマ化された。
また、『街道をゆく』をはじめとするエッセイなどで活発な文明批評を行った。
現在は大阪府東大阪市に業績を伝えるために司馬遼太郎記念館が設立されている。展示室には、蔵書のうち約2万冊のほかに直筆原稿、自筆の絵、色紙、加えて、眼鏡、万年筆、バンダナなどの身の回り品も展示されている。
忌日は生前好きだった菜の花に因み「菜の花忌」と呼ばれる。