吉川英治、松本清張、そして山本周五郎。いずれも学歴のない大作家であり、多くの読者に支持されている作家である。いずれも血のにじむような努力家であるし、人生の辛酸を味わいつくした人たちである。これが読者の共感を呼ぶのだろう。
山本周五郎は生前自分の作品が、映画や舞台になることを嫌った。『赤ひげ』『さぶ』『樅の木は残った』『青べか物語』等々彼の作品が映画やTVに続々登場してきたのは、彼の死後である。
山梨県韮崎市に生まれ、正則英語学校卒業後、文筆業に入った。庶民的な味わいの文章で、失意と絶望の中で、人間が何を考え、どうやって生き抜くかを追求したユニークな作家であった。権力とか文壇なんて大嫌いで、数々の賞を辞退し、本当の賞は読者だといつも信じていた。
墓は自然石の巨石で、風格がある。
|
墓地所在地は、変更になっている場合があります。
トップページへ戻る |